投稿の詳細: 参院選:「物が見えない」政党と「見させてくれない」政党

2007/08/03

Permalink 17:20:54, カテゴリ: 政治・経済  

参院選:「物が見えない」政党と「見させてくれない」政党

ちょっと凶悪なタイトルを付けました。

なんのことかと言えば、それぞれは「共産党」と「新党日本」のことを指します。あえて言えば前者には「公明党」も含みます。

「物が見えない」政党

共産党は自党に関する参院選の総括をこう結んでいます。

比例で一議席後退したことは残念ですが、得票では、前回(四百三十六万票)、前々回(四百三十二万票)を上回る四百四十万票という地歩を維持しました。選挙区では、議席獲得はなりませんでしたが、東京、大阪、京都などで得票を増やし、次への展望をつかみました。

私たちにとって難しい風もあったなかで、四百四十万票という得票の意味は重いと受け止めています。
赤旗

公明党はメディアの評価をこんな風にまとめています。

公明健闘  惜敗3選挙区で過去最高票

公明党の獲得議席が9議席にとどまったことについて、「自民党への逆風を、公明党もまともに受けた形だ」(1日付「読売」)と指摘。

選挙区の埼玉、神奈川、愛知で惜敗したことについては、「得票数自体は、逆風下にもかかわらず01年の『小泉ブーム』の際よりも数万票上積みしており、強固な組織力が健在であることは示した」(30日付「毎日」)と、逆風の中での過去最高票獲得を評価している。>公明新聞

これでは駄目なのです。選挙で負けたことは敢然たる事実であり、反省すべき事象であり、組織の引き締めを行うべき事象です。実際、自民党が今回の選挙区情勢で衆院選となると、与党70:野党250と試算し、再構築を計ろうとしているのとは大違いです。

得票率では落ち込んでいるのですが、それを隠して健闘した。また特に公明党は終盤自民党とバーター取引で比例票の上積みを計ったことは各メディアでも伝えられているにも関わらず、自党のみ健闘を称える必要がどこにあるのでしょう。常に勝利しないといけない、そんな党が「再チャレンジの場」なんて提供できるでしょうか。

残念ながら事実が冷静に見えないこの2党は1つの点で一致しているようです。
「民主集中」

そこを改善し、大衆の求めているものが何かを、今一度政策の再構築という形で生かすことを、この2党には望みます。また、間違いを認めれば失脚しないといけないので「事実を隠す」、というのであれば、政治的判断も同様にされるので期待はできない、と言われても仕方ないのではないでしょうか?

(メディアが)物を見させてくれない政党

一方、新党日本については、有田芳生さんが、自らのサイトでメディアが新党日本をどう扱ったのか。支持率0.1%がどこから出たのか、選挙戦で何があったのか等を伝え、分析しています。以下抜粋。

7/14(snip)報道資料は新党日本から提出されたものである。したがってわたしの職業は「ジャーナリスト」あるいは「著述業」となっている。ところが「赤旗」だけは「フリー記者」。何だか怪しげだなあと思えるのであった。まあ何でもいいのだけど、共産党から比例区に出るある候補者は地方の党関係の新聞に属する記者らしいが、肩書きは「ジャーナリスト」。ふーん、誰がわたしの公認された肩書きを改ざんするんだろうかななどと思うのであった。

7/15 新幹線の時間があるので仕方なく新神戸へ。その途上でも手を振る人たちがひきもきらずにズラリといる。しかもワイドショー世代ではない若者までがだ。なかには道路の向こうで大きく手を振って「がんばってー」と叫ぶ女性がいた。「これは何だろう」。読売新聞が行った最近の世論調査では新党日本の支持率はわずか0・1パーセント。しかし、街頭での反応とはまったく異なる。この落差の正体はいったい何だろうか。

7/19 仙台で早朝の街宣をすべく目的地へ行くと、すでに某大政党が場所を確保していた。仕方なく道路の反対側へ移動して演説をはじめる。すると道路反対側にいた黄色シャツで統一した某政党運動員がこちら側に増員され、演説中のわたしの前をウロウロする。気が散って仕方ない。人のことなどお構いなしだ。アンモラルの野党第一党ではなあ。取材をしてくれた朝日新聞の女性記者も呆れ顔。

7/21 どういう世論調査かと調べる。コンピューターで無作為に電話をかけ、目的数を獲得すればそこで評価ということはわかる。しかし音声で支持政党はどこですかと聞き、たとえば自民党なら「1」、民主党なら「2」と押していく。新党日本などは7番目。ミニ政党は正確な数字は出てこない。昔は新聞社の世論調査はすべて対面調査だったという。NHKは億の金額をかけて5万人ほどの対面調査を行っている。しかし、その結果は公表しない。
参院選 全国行脚日記<より抜粋

##>blog<の方も面白いです。

さて、これだけ盛り上がっていても、何故スポーツ新聞以外は取り上げなかったのか、と言う気がします。あまりにも2党間の対決あかりに話が行っていた。確かに政権交代の枠組みという上で今回の選挙は重要な意味を持った訳だけども、その報道が正当だったか、ということは今一度考える必要がありそうです。

ある意味、その盛り上がり方を世間に「見させてくれず」。なのに東京では4%を超えるなど、社民党すら超える得票があったということは非常に興味深く思います。

常に選挙民としてはそこで何が起こっているか、メディアと言う名のフィルターが何を見せないのか、ということも考えて、先に何があるかを判断しないといけない、と感じます。

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コメント: Teru [訪問者] メール
「見えない」を補足するなら、能力が無いと言うより意思がそもそも無い「見ようとしない」といった方が適切かなと。

与党を構成する、小さい方の政党代表が惨敗に対する感想を求められて、始めは「支援頂いた皆様」次いで「運動員の方々」そして特定新興宗教「学会」と表現を、自ら徐々に核心へと変化させて、感謝をNHK生中継で公言したのには、あっけに取られました。

最終的には、公言無用とされる、特定個人に忠誠を誓っているとされる「学会」を明示していたので、尋常ならざる選挙情勢の厳しさ自体は、自覚していたのだと思います。

もっとも、同時に、厳しさに対する対処策として、過去の縮小再生産でしか対処出来ない限界も露呈していました。
加えて言えば、生中継ではなくて取材録画だったら、局側の「自主規制」で、カットされたのではないか?とも。

宗教組織表といえば、与党構成政党ばかり取りざたされますが、今回、参院比例区で1.14%得票した、候補者が全員、女性の政党も同様の背景を持っているようです。

地下鉄でのテロ行為者を出すに至った”政党”の歴史を意識しているなら、それなりの報道の関心になっても良さそうなものですが・・・
永続的リンク 2007/08/03 @ 18:46
コメント: wolfy [メンバー] メール
逆の意味でコメントしますが、特定の党を応援する芸能人が開票速報の中でながされたり、今までテレビでは流れなかった光景が少し見えたのには救われた思いがしました。

少しずつでも流れが変わってくれればと思います。政界に出れば批判できなくなるという意味で(きしくも有田さんがらみになりますが)オウムも選挙に打って出たことを忘れてはいけませんよね。確かに。

最後におっしゃった政党は、あ、女子ゴルフツアーのスポンサーもされている会社関連で、しかもそこの頭の方が、政治と宗教をやれば、征服できる的な考え方をされてらっしゃいましたっけ。

スポーツ絡みになる企業も、一種免罪符的なスポンサリングをされるケースがあるので(野球とか…あえて言わないけどどこぞの3年目のプロ球技とか) ファンもそれら会社をきっちり見ていく必要がありますね。
永続的リンク 2007/08/03 @ 19:03

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