G8。
実際には石油・食料の投機的上昇に対する政策議論が、アメリカの「選挙年」の大統領の問題もあってか、気がつけば環境問題にすり替わり…というより「議題の変更に対応できない」怠慢さが反映される形になり…
その環境問題でも「現状からのCO2 50%削減」にはしぶしぶG8間では合意したものの…
日経BP
http://www.nikkeibp.co.jp/news/manu08q3/577702/
北海道洞爺湖サミットで主要8カ国(G8)首脳は2008年7月8日、2050年までに世界全体の温室効果ガスを半減する長期目標に合意した。正確にはサミットの首脳宣言に「2050年までに世界全体の排出の少なくとも50%削減を達成する目標というビジョンを、UNFCCC(国連気候変動枠組条約)の全締約国と共有し、かつ、この目標をUNFCCCの下での交渉において、これら諸国と共に検討し、採択することを求める」(外務省仮約)と盛り込まれた。
表現が複雑になっているのは、温室効果ガスの半減を先進国だけで目指すのではなく、中国やインドなど180カ国以上が参加している国連気候変動枠組条約の下で行なうことや、50%削減について「達成する目標というビジョンを共有」するなど外交文書特有の解釈の余地を持たせているため。少なくとも日本を含むG8各国は50%削減の達成に向けて具体的な行動を取ることが必要になる。
ところが中国・インドなどは
・先進国は過去の責任を取る意味で、2050年までに「1990年比で80-95%削減」
・先進国は2020年までに「1990年比で25-40%削減」
・先進国は新興国の気候変動対策支援のためにGDPの0.5%を拠出
・自分たちは「何の目標も対策も実施しない」
ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32658320080709
初めから、何の対応もしないための宣言を出してきた。
当然、何の合意もされず。
CO2が実際に地球環境にどの程度影響を与えているのか、という議論はさておいて、結局CO2に全てをすり替えた結果、何の決定もされなかったという無能ぶり。
このG8のために
・アメリカは Air Force Oneで 1,466t。
・イギリスのブラウン首相は641t。NBAマーベリクスのチャーター機を利用し、空でロンドンまで機材を回送する予定だったのを回避。
・ロシアのメドベデフ大統領は約500t。
など総計推定 8,403tのCO2が排出されたと推計。
ちなみに七夕ライトダウンでの削減CO2量は470t(33,000世帯分)。
日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080708AT1G0703P07072008.html
どちらも「ショーケース」とは言え、皮肉な結果だなぁと感じる。
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