アーカイブ: 3月 2007

2007/03/30

Permalink 10:00:29, カテゴリ: 雑談(Hard)  

植木等逝く:「無責任」の意味。

時代の変わり目を感じさせた、植木等さん逝くの報。

「無責任シリーズ」については、作者が(文面ままでないので、少々意味が変わっているかも知れないけれど)「為政者が責任をとらない姿勢でいるのであれば、庶民は無責任でいる他ない」という制作側の意図があって作成されたシリーズ、というのはあまりにも知られていません。ユーモアというよりウィットに満ちた作品で、小生もそれを理解していました。

そんなことが無ければ、1989年1月7日朝10時に「日本一のホラ吹き男」をビデオ屋で借りて見たりはしませんよね。昨日たまたまテレビ愛知でやっていましたので、ずっと見ておりました。これも実際には彼が単なる「ホラ吹き」を演じていないことは、しっかり見ていれば判ること。機を見るに敏、は普通の人間には無い能力ですから。実際に考えずホラを人は吹く訳ではないですしね。

植木さんは「無責任シリーズ」で知られていますし、そのシリーズが1990年頃リバイバルしたというのが極めて興味深い点でもあります。そのときのリバイバルは、この意図を無視したところで、実際に社会に対する無責任という単にシチュエーションコメディ(sit-com)として、若い層に捉えられたように感じていました。

ある意味、その時代の転機が、今のこの国の問題に直結したんだろうな、と今にして思います。文面のトリッキーさにしか反応できず、流れや背後の意図など、行間を読むことができなくなった、直感的な社会。お笑い自体も、ウィットというよりは直感的なsit-comが多くなって、タッチで笑うことはあっても深さがない。ある意味それをセーフティネットと考えると、時代とも一致する、ある意味より刹那的になった時代。

それが決定的になったときに、逝かれたということ、とても感慨深くあります。
彼の元来の真面目な性格と、彼が演じた背景を今一度考えることが、植木さんのご供養には一番ではないかと思います。

敬礼。

関連 極楽三十路生活賛歌 >3/28 植木さんの思い出

Permalink 08:15:45, カテゴリ: 政治・経済  

統一地方選: 公約の裏を読もう。

まもなく政令指定都市関連、都道府県関連の統一地方選。小生の住むところでもまもなく公示です。もう日本の半分まで行かないかも知れないけど、多くの地域では解散などで時期がずれてしまっているとは言え、行くところ行くところで選挙公示用の看板を見かけます。

今回の選挙から、地方選挙でも政権公約(マニフェスト)の公式な配布が可能になりましたが、マニフェストを読む前に考えていただきたいのか、ということがあります。

単純なことで、その公約の裏の意図を含めてどこまで読めるのか、ということです。

例えば、小生の地域では与党系の議員団が、公立幼稚園の廃止を含めた見直しを求めています。その理由はコスト。例示されるのは、職員の給与が年800万平均と極めて高いので、廃止して、私立に対する補助金を与えなさい、ということであったりします。ところが、これら議員であったり、地域の国会議員が私立学校の役職や、本人が理事長であったりするケースがあります。それを見ると彼らがやりたいことが何なのか見えてきます。また、彼らは自分たちの給与の適切性はあまり言いません。

廃止を反対する野党系の議員団は、これら廃止が公的サービスの低下を求めると反対しています。ただ、現実問題としてそれら学校職員は野党系を支持しています。実はそれも継続・廃止の意見に関わっています、支持母体をつぶしたいのか、存続させたいのか。

問題点は、実際に、公的サービスが「赤字を出す」ことが本当に悪いことなのか、その運営や労務管理、評価システムが適切に運用されているのか。内部競争システムがどの程度運用され、望ましくないものであればどう変化させるのか、公民の棲み分けをどのように行うのか、という事であろうと思います。

ただ、日本の公教育にかかる費用は先進国の中で高い方であるということで、給付として十分に行われていない、ということだけは言えるのでしょう。廃止するなら、低所得者などへのセーフティーネットをどうするのかが重要だし、特定業種へのバラマキにならないための監査が必要で、その監査要員の費用計上をしているのか、監査委員の中立性をどう保護するのか等の問題まで訴求しなければいけません。

システムの改革にしても、報道などはその取り上げたい一面だけを取り上げて、反作用の面は全く無視します。東京都の一部の行われている義務教育の校区制の廃止・自由化で、確かに学力が低い学校が上がったケースがあるのですが、全体としてはどうなのか、悪くなったケースで何が問題だったのかを無視して報道されるのは「その場で成功」したケースばかりです。

スポーツでも同じで、今でもJリーグの成功例で「アルビレックス」を挙げる方は多いのですが、町中で話を聞いていると、「昇格前後の時は行ったけど、今は…」のような言葉を良く聞き、単に面が小さく奥行きが深くなっている、ある意味危険な兆候が出ているのにそれにはほとんどのメディアが問題い取りあげません。NPBのオリックスのケースも同じで、調子良い時は成功例としてメディアが取り上げましたが、現状なぜ難しくなったを精査したメディアは見たことがありません。

分析をごまかすことによって、わかりにくくして物を進めようという人が多くなっているのです。ある意味「コンサル体質」ですね。背反する2つの問題が、どちらに転んでも利権絡みで、住民にとってどうなのかということが無視させる。まず存続ありき、まず廃止ありきで結論を無理に導出する。その中間意見は無いような動きをする。

そういう議員をよく見て選ぶことが重要なんですが、紙一枚でそれを信じ切ることが出来ない訳で。それすら理解していない議員が多くいる。そして演説で連呼ばかりし、本質を見失う。

そんな議員は落としましょう。そんな候補は公約に裏があるから。

そして何をどのような理由でどうするのかを全ての利権を排除して、住民目線で、幸福の最大化をどのように行うかを考える候補をさがしましょうと。それは少しの事でも、決まった意見でなく、自分の意見を述べて行動できる人、ということを探すことで。例え3分の話でも十分判別はできると思います。

そういうことを考えて選べば、もう少し地方議会もましになるような気がするんですけどね。

2007/03/26

Permalink 17:54:35, カテゴリ: 雑談(Hard)  

花王:まるで戦隊ものの悪の組織のよう。

「あるある大事典2」のねつ造問題に関して、以前からいくつかエントリーを上げてきたけれども、やっぱり感漂う対応。

調査委員会から返す刀で「前身の番組の視聴率低下に「スポンサー、広告代理店からの強い働き掛けがあった」と指摘された点については具体的にではなく、抽象的なこんな回答。

-弊社としては適切にお願いしてきたと考えている-

事実関係すら公表どころか調査すらしない。
じゃあいわんや自社製品のエビデンスをや、として上げて良いんじゃないでしょうか?

「やれ」と事実上言っておいて、失敗したら「抹殺」ってね。
優越的地位の濫用でこの国の商慣習は成り立ってますのでね。

政府も都合のよい「放送への干渉」にはすぐ言及するけど、企業へは?
絶対しませんよ、見ていてくださいな。
だって民営化、営利化の最も深い「ダークサイド」ですからね。

参考ニュース>日刊スポーツ

関連エントリー
花王は「エコナ」の安全性を検証したか?
都合が悪ければトカゲのしっぽ切りか?>花王

2007/03/25

Permalink 22:16:25, カテゴリ: 政治・経済  

地震に対するこの国の政治家の対応。

今日発生した輪島沖を震源とする地震。規模がM6.9と訂正されたとは言え、小さくなかった地震。被害に遭った方にはお見舞いを申し上げるのだけれども、気になったことが。

この国の地震では、NHKのアナウンサーだけが、冷静な対応と余震への警戒等対応を訴え続ける。でも本来、それらは為政者がまず行うべき行動じゃないだろうか、と思うのだ。

官邸に地震発生が伝えられたのは9:43と1分後だと言われているけど、最初の内閣からの発声は「情報を調査中である」という官房長官へのぶら下がり取材でのコメント。更に首相が公邸に移ったのは発生から2時間後。しかも官房長官がコメントしたように、というのが公式の首相の第一声。

9-11でのジュリアーニNY市長(当時)とは全く異にする。更に当該市長、知事の発言等は一切報道から午前中流れてこず。折しも統一地方選挙まであと2週間。そう言うときだけ近いところに来る政治家達は一体何をしていたのだろう。都合の良い時だけ、天から降りてくるのだろうか。

まず第一対応として、冷静な行動を情報が入る前に呼びかけることが大事だと思うのだけど「情報の入手を呼びかけている」とコメントして悦に入っているのは、当事者意識が依然として彼らにない証拠じゃないだろうか。まさに「天から下界を眺めている」様で、自分たちは意識だけですらそこにはいないのだ、と感じずにおれないのだけども。

2007/03/23

Permalink 21:04:36, カテゴリ: 政治・経済  

リテラシー:「日銀総裁、超低金利で家計331兆円の利子所得失う」

私的結論:日銀は何が何でも利上げをして自らの権力を増やしたい。

理由:

1991年は特異な年でした。家計の平均受取利子率は6.5%もあるにもかかわらず、消費者物価指数は3.3%しか上昇していませんでした。今月の東京での物価上昇率は0.0%でしたが、現在の利回りは106.5/103.3= 1.031 つまり3.1%もあるでしょうか? 

実際には対象としている2005年の平均受取利子率は0.5%、物価上昇率は-0.5%。もしその時2.5%の利回りがあったとすれば、それだけの利子所得を失っていると主張することは適切です。実質額としての話ですが。でも現実はそうではありませんでした。
参考1<>参考2

つまり、この福井総裁の発言は、そういう「受取利子率が物価上昇率を倍上回る」特殊事情の時のデータを「相対的金額」ではなく「額面金額」を用いて説明することにより、まるで損をしているかのように誤謬しています。

政策金利の上下こそが、中央銀行の最大の権限であり、それを今の低金利下では振るうことが出来ません。それを物価上昇が無いにもかかわらず、利上げをしようという理由がそれ以外のどこにあるのでしょう。

あ、村上ファンドに関わった方なら、何かあるのかも知れません :))

今日の>日経

日銀の福井俊彦総裁は22日の参院財政金融委員会で、バブル崩壊後の超低金利により家計が失った金利収入の累計が331兆円に上るとの試算を明らかにした。福井総裁は「低金利政策のマイナス面の一つだが、借入金利低下の影響を含めた経済全般への効果を判断する必要がある」と述べた。

 試算は最新の国民所得統計をもとに日銀がまとめた。バブル崩壊直後にあたる1991年の家計の受取利子額は年間38兆9000億円。家計が同じ額を2005年まで継続してもらっていた場合と、実際に受け取った利子額との差をはじいた。

2007/03/21

Permalink 19:06:26, カテゴリ: 雑談(Hard)  

四方山話。

今日、朝、風呂にちび(大)と入る。
普通にお湯が出る蛇口から、お湯を出し、シャワーで髪の毛を洗う。

自分が子供の頃には、蛇口からお湯の出る家は「高級な家」だった。親戚でそういう家が一軒あって、そこは確かに裕福だった。

それが当たり前になって、ちびどもにとっては常識だ。というより、始めしばらく冷たいということが「当たり前」だった時代すら知らない。

知らない、というのはそういうことだし、
当たり前、というのはそういうことだと思う。

今は数億人にとっての当たり前が、そのうち中国やインドでも当たり前になって、数十億人にとっての当たり前になった時、何が起こるのか。

今の当たり前が、また当たり前じゃないことになるのかも知れないし、そうでないようにするための技術が進むのかも知れない。

何が起こるのか。
想像していくと楽しくもあり、怖くもある。

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実は今日は仕事。
出張が8連続営業日、1日開いて2連続営業日ともなると、精算や報告書の提出期限などが次々にやってくる。そんなわけで休日出勤。

帰りに久しぶりにバスで帰ってみる。
昔、いろいろ事情があって、生活が厳しかった時によく使った路線。そのときの事をふと思い出す。

職種を変えようとして、なかなか上手く行かず、TOEICを受験したことで、ようやく職種を変更することが出来た。理系の職種なのに、文系卒で。

何事も客観的な数値が必要なのだろう。ある意味、その人の能力や魅力なんて、数値化されないものだから。その人を信用するのではなく、その人の数値を信用するに過ぎない世の中。

そんな中で夕日を見ながら、あのときなかなか上手く行かず、いつまでこの生活が続くのかと憔悴していたことを思い出す。

TOEICを受ける前のこと。履歴書を送っても面接にすら進まない日々。そのときの事を思い出せば、多少のことがあっても、上手くやっていく自信が出てくる。

今その中に居る人達は、そのために何かをしているのだろうかと思う。それが具体的であれば、道が開ける可能性が広がるのだけど、意外と世の中は単純で、かつ頑固なものだから、それを理解して動けばなんらかの方法が出てくるものじゃないか、と漠然と考えた。

そんな夕方。

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