アーカイブ: 9月 2006

2006/09/18

Permalink 10:14:33, カテゴリ: 政治・経済  

為替実効レートが示す、失われた「20年」。

先日、新生銀行からのメールマガジンにこういうことが記載されていた。「実効為替レートで見ると円安傾向継続」まあ、これだけでは普通の人はどういうことか理解できないだろうと思います。

例えば円はドル相場に関して10%程度の変動を名目上しているけれども、実際に今年3年ぶりにアメリカに行って感じたことは物価の上昇傾向。スーパーマーケットや衣服を買おうとしたときに特に顕著に感じました。それもそのはず、アメリカは恒常的に3~4%/年のインフレなのです。その一方この3年ではまだ日本は物価上昇率はむしろマイナス。で、為替レートが同じということは、日本円の実質的な価値は10%低下していると言えるのです。

ユーロやカナダドルに対しては、これら国の通貨が資源にリンク(それぞれ中東と自国)していることにより、この2年強くなっています。更にこれらの国は物価上昇継続中ですので、レート変動に加え、インフレ率分、日本円が「地盤沈下」しているのです。

この>実効為替レート<を見る限り2006/8と同じレベルなのは、実は1985年10月までさかのぼります。また、この数値を見ると、小泉政権の5年間で、円は30%実質的に切り下がったことになります。簡単な話で、日本の低金利政策により日本からお金が逃げているということです。これをなぜとり続けるかと言えば、日本の公債発行額がその理由です。実際にはそれまで積み上げてきた1985~1995年の円の価値上昇を、この5年でその3/4を失わせたのです。

更にアメリカの景気減速で、日本より長期金利が3%程高いアメリカの金利が低下していることにより、日本も政策的に金利上昇に向かい始めたにも関わらず市場金利が上昇しないのは、単純に公債発行額がマイナス評価になっており、その結果今のペースでは毎年5%の円の切り下げと同じことになります。

このペースが続けば数~10年後には日本は、賃金での国際競争力を「取り戻す」という皮肉な結果になりますが、それはさておき、日本円で預けておくのは危険性が高いことが理解できるかと思います。

またこの政策が続く以上、日本で円ベースで融資を受け、他国通貨で物価上昇率程度の利回りがあれば(極論すれば、定期預金に入れておくだけで)、利ザヤが稼げる状況であり、それがよりこの国の通貨価値を低落させる可能性があるということです。(中・長期的に見た場合です。短期変動は念頭に置いていません)

いずれにせよ、この種の兆候を、ニュースで広く解説できないこの国のメディア(と興味がない国民)というのは、経済戦争の敗戦の責任も「知らなかった」「個人では何も出来なかった」と逃げるつもりなのか、と考えざるを得ないと感じます。

2006/09/16

Permalink 09:59:57, カテゴリ: 雑談(Hard)  

日経の視点。

最近の日経の編集方針を見ていると、実は生活者に最も密着している新聞ではないかと感じることがあります。

理由としては、例えばホワイトカラー・エグゼンプションに関連した、労働法の時間外労働に関する記載。現行法での企業の実際の運用は、課長相当以上は管理職であるから、規定労働時間に依存しない労働となり時間外が発生しない、としていますが、関連記事で、厚生労働省の見解は「部長相当以上で、概ね年収1,000万以上」を想定した除外基準となっていることを記載したりしています。いわゆる「担当課長」で直属の部下0~1人なんてもっての他な訳です。

また、今日の一面のトップは「貸金業規制法」。実際に飲酒運転での死者(1,000人強/年)ばかり取り上げる一般紙と異なり、根本的な自殺者(30,000人/年)の要因の一部となっているこの理由をトップに取り上げる方が余程理解できるものです。

余談ですが、飲酒運転問題は偶然警察が取り締り強化を行おうとした矢先に福岡の事故が発生したため、上手く「感情的問題」にすり替えることに成功した、ということと見ています。警察の体制が、問題から数週間で全国的に一斉取り締り実施なんて出来る柔軟性なんてあるとは思えません。万単位の「動員計画」ですからね。

閑話休題。

オウム事件は2番手ながら、社会面のトップでの扱いであり、この国のテロ対策の遅れ(実際に対応したのは2001/"9/11"以降)や、内乱罪の適用回避など、日本の国民性であるとも思われる「自分たちにはそんなことは発生していないし、そのような過去もない」という、北朝鮮の現体制やイスラム系のテロを見る一般人の目を嘲っているかのような論調です。

一般的に日経の視点は財界・現体制寄りと言われていますが、実際にはこのような感じで紙面内でのせめぎ合いもありますし(例えば格差問題)、労働問題に関してはそれが結果的に景気拡大につながるということでもあるのですが労働者寄りで、一般に張られている「レッテル」のいい加減さを感じることああります。

ある意味、この国民が行っている「レッテル張り」という「ステレオタイプ化」に対して危惧を持った記事を掲載している、という点では一貫していると言えるのかも知れません。

2006/09/06

Permalink 11:42:38, カテゴリ: 雑談(Hard)  

やっぱり男の子。

今朝、秋篠宮家に長男が誕生し、とりあえず皇位継承問題は棚上げに。

…というより、妊娠のあるところから皇位継承問題が話題にならなくなりましたよね?

要するに事前に「わかっていた」ということ。
だからその情報が当然のように内閣中枢には伝えられていてしかるべき。だから30年はその問題を「棚上げ」するだろう、誰も火中の栗は拾いたくないから。

だから与党総裁選でそれを公約にあげた「1人」は内部情報がないということを露呈してしまったとも言える。

ただ現状の国会全体の意識は、皇族の女性はある意味「機械」と考えられているということでもあるから、早急に手を付けるべき。具体的には不敬ととらえられかねないので言わないけど。

皇室は大事だからこそ、今手を付けないとダメだと思うんだけどね。

2006/09/03

Permalink 19:03:33, カテゴリ: 政治・経済  

安倍晋三と憲法。

このところの無理からな自民党総裁選の盛り上げ方と、その雪崩による急速な注目の冷え方に笑いがこみ上げてしまうのだけど、昨日のCX「すぽると」などで、わざわざ最後のまとめを「あべしんぞう」と順に一文字ずつ使って流してしまっているさまに、みかけ上の政治的中立すら放棄したフジサンケイグループの放送免許剥奪を考えた方がいいんじゃないの?という感情が込み上げたり。

まあ、それはともかく、改憲当然、靖国参拝当然といいながら、小泉的な無責任発言もミックスされ、よりばかばかしさを増した感がある。「戦前、超絶人気の首相の後、阿呆がなったために一気にこの国の自由が失われた」と大阪の(保守的な)トーク番組でタレントに述べさせながら、その流れになんの竿を刺さない(在阪)テレビ局どもを見ていると、この国は戦前と同じで、間違った方向に進んでしまっても自分たちの免責を主張する…ある意味事象事象で文句を言う中国人的なセンスの方がましじゃないか、とも思ってしまう今日この頃。文句を言っていれば免責というのは欧米人には理解しやすいからね。

そんな中で下のようなエントリーを発見。
アメリカが作った憲法というのであれば、おそらく後2年発布が遅れていれば、こんな憲法にはならなかっただろうということもあわせれば、やはり太田光というおっさんはたいした感性の持ち主だと思う。決まり切ったように「押しつけられた」、というなら、それをまた「押しつけた国」の都合で「新憲法」を押しつけないでいただきたいとも思う。

TB 花・髪切と思考の浮游空間 >安倍晋三と「爆笑問題」太田光の落差

「美しい国」というのは結構だが、誰にとっての美しい国を求めているのか。それは簡単なことだと思う。それを「美しい」と誤解させるような偏った教育はゴメンだ。「それ」さえあれば「美しい国」と言うのであれば、この国は進歩を止めるつもりだろう。何度も言うがこの国は「プエルト・リコ」ではない。事実上はそんなもんだが。英語教育をしないのも、ボーダレス化に伴う国籍の自由な移動をされては困るからだろうと穿った見方すらしてしまう。

♪ Devo "It's a beautiful world" >YouTube

いずれにせよ、国民の多くはこの国を本当にこんな「困った人」にまかせてしまっていいと思っているのだろうか。舛添氏は(不適当な人だが流れにまかせるしかない状況なので)参院選敗北後にかけるような自民党にとって不適切発言を繰り返しているけども、敗北しないのであれば一巻の終わりであることも、当然気がついているのだろうか、彼は。

しかし、一連の「反安倍キャンペーン」が美爾依さん発とは存知ませんで。Doblogではお世話になりました…。え、参加しないのかって? そんなの小生のポリシー、このBlogごらんになっていればお分かりでしょう?

#21:15 虫取り

Permalink 13:57:54, カテゴリ: 雑談(Hard)  

外国人犯罪が増えていると言うが…

よくある国粋論なのか、正しい評価なのか。

外国人犯罪が増えていることが、今日のよみうりテレビの番組などでも触れているけども。外国人犯罪の検挙件数が4万件/年というけれど、実際に日本にいる日本人とそれ以外の比率で言えばどうなのか。

実は日本での刑法犯の検挙件数は平成14年までの数年はおよそ140万件で推移している。ところが実はこの内80万件は交通事故などの業務上過失致死・致傷であるということも忘れてはいけないと思う。外国人犯罪を語る前には、こういった事象もあるのだということも覚えていて欲しい。

また、在留外国人の数がどれだけあるか。実は平成14年末(2002年)時点で180万人。これは在留登録をしている人だけで、観光客・オーバーステイの外国人を含まないのだけれど、既に日本にいる人の内、約70人に1人は外国人であり、平成元年(1989年)末の約2倍になっているという事実は覚えておかなければならないと思う。また、在日韓国・朝鮮人(60万前後で推移)もこれに含むので、その他の外国籍の方は単純に言えばこの13年で30万から120万に4倍増していると言える。

平成14年末の外国人犯罪検挙件数は2万7千件ほどだから、実際には人数比では若干多い程度。また不法入国者は24万人という政府統計があることから、目立って多い(2倍とか言う意味で)訳ではない。

むしろ注視すべきは特定の犯罪集団であったり、人種的な認識の違いによる触法行為だろう。後者は彼らの認識を改める必要があるが、この国と彼らの国の風習(国境自体の概念の違い)などをある程度分析すべきだと思う。それを外国人全体や特定の国籍人の問題として混同させようとしていることが問題だと思う。

それは日本でも同じことでしょ?と。
「また**か」のようなステレオタイプが本質をうっちゃっている。
うっちゃりたい理由があるんでしょうが :roll:

問題は、グローバリズムを求めるアメリカにコミットしている以上、この国は国際化から免れることはなく、まだ他から見ると豊かなこの国に仕事を求める人がいる。ただある意味合法的な入国をどの程度許し、非合法なものを厳しく取り締まる、そのことすら出来ていない外務省の問題がもっとも大きいように感じてしまう。やはり不法入国者に残念ながら(当該法律以外に)不法行為に及んでしまうのは、就労制限などから当然のことなのだろうし、彼らを搾取して不法労働させる日本人が多くいることも覚えておかなければならないと思う。

それができなければ、この国はいつまでも取り残されるということだろうと感じるのだけども。
出来ることもせず、人に責任を押しつけることは、誰にでもできるが、それには「背景がある」ことを多くの人を気づいていない。要するに為政側の内政責任の回避にある、ということを。

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