アーカイブ: 7月 2006

2006/07/31

Permalink 22:44:33, カテゴリ: 政治・経済  

天皇「不快感」発言。なぜ日経だったのか。

Link - >own 7/20

昭和天皇の合祀に対する「不快感」発言メモですが、依然として論争があるようです。一部右翼系がメモ自体が記録者の意見を記載したにすぎない、との妙な論陣を張っているようですが、ある意味に於いてそうしなければならない理由があるように小生には思えてきました。

というのも最近の政治家のこの件に関する論説について回るのが、天皇の私見は公表されるべきものではなく、さらに政治的に利用してはならない、というもので、なぜこの時期に、という論調が左右双方から多くなってきたことです。

更に、一部ではアメリカべったりと揶揄する向きのある日本経済新聞がスクープしたことも、これに少々の趣を加えます。

あくまでも仮説ですので、それを前提にしていただきたいのですが…

日経がアメリカのスポークスマンであるという前提に立てば、今回のリークはアメリカ主導という側面が強くなります。彼らが同意しなければリークが起ころう筈がありません。

また日本は戦後、アメリカが日本を統治する上で、当時の政治状況から右翼や暴力団を用い、左翼を攻撃してきたということも事実です。ソビエトとの問題もあったのですから。

ただ、最近の最高利率を巡る論議や、北朝鮮問題を考慮すると、もしかすると右翼・暴力団の影響が強くなりすぎていることをアジアや日本の内政的な問題になりかねないとして、抑制に転じ始めたのではと。

その手始めが右翼の「天皇=靖国の一体化」という主義主張を崩すことによる、右翼の主体の弱体化ではないかと。そうなると更にいくつかの手がおそらく日経を通じて繰り出されるでしょうね。

同じニュース一つを取っても、それら関連を厳しく書いているのは日経だけであり、今日の「TVタックル」でも「アメリカの陰謀」を説いた浜幸とかいうおっさんがおりましたが、彼はそのアメリカの主導の元の、土建屋=右翼・暴力団との利権にどっぷり浸かっていたからこそ、そのような発言になるのだろうと考えると、そういう気がより強くなってしまうのです。

あくまでも私見ですけどね。

2006/07/20

Permalink 12:34:59, カテゴリ: 政治・経済  

日経:A級戦犯合祀に昭和天皇が不快感(2)

先の昭和天皇の発言メモに関して、安倍晋三内閣官房長官がコメントしたようです。

テレビでの内容を見る限り、発言内容は以下の通り。

・宮内庁は把握していない。
・当時の社会情勢などを考えて判断されたと思われる。
・分祀については、内閣がコメントすべき問題ではない。

無難な内容。というより何故メディアは公式参拝について踏み込まなかったのだろうか。まあ、全部が伝わっていないので、今後の内容に注目。それより当時の社会情勢でないことがこの内容から読み取れない…のではなく「読み取らない」のは恣意的かな。

またこの「メモ」の内容については、21日以降、日経に連載されるとのことなので、看過できませんね。

in addition....

中曽根内閣時にもあった分祀については、東条英機元首相・陸軍大将の親族の猛反対、およびメモにも出てきた松平永芳宮司(当時)も難色を示したことから見送りとなった、とされています。ちなみに戦犯の遺族会「白菊遺族会」は分祀やむなしの結論を当時出していたといいます。

ちなみに東条氏のご親族は今、靖国公式参拝の旗振り役をされている方。要するに、国や天皇や国民より、メンツが大事ということでしょう。ちなみに陸軍は、陸軍大臣が現役の陸軍軍人でなければならないということを利用して、内閣の組閣自体を拒否するなど、軍部に寄った内閣、つまり立法組織を作った責任は十二分にあると思うのですが。

また靖国神社が分祀は宗旨上不可能としているのは簡単で、これを先例として宗教上の理由などで分祀を求められても可能ということを示し、国=軍=靖国という権力の定義づけが出来なくなるからだと思うのだ。要するに銭金の問題と、軍人特有の「メンツ」の問題で、利害が一致しての行動ということ。

ある意味に於いて、一定の線引きができないそのような機関は、権力の膨張しか望まない、ということはつまるに、軍の増強という結論があるか、それを求める人が靖国を大きな駒として使っているということじゃないだろうか。

それに組するということは誰を利するのかを考えるべきなのでしょう。

Permalink 08:55:39, カテゴリ: 政治・経済  

日経:A級戦犯合祀に昭和天皇が不快感

日経が本日朝刊で、靖国神社のA級戦犯合祀に対し、1988年に昭和天皇が不快感を示す発言を行ったことを、富田宮内庁長官(当時)が記録していたことをスクープしました。内容は1988年4月28日付で手帖に貼り付けてあったとのことです。(カッコ内編注)

私は 或る時に、A級(戦犯)が合祀されその上 松岡(洋右元外相)、白取(元駐伊大使)までもが
筑波(藤麿元靖国神宮宮司)は慎重に対処してくれたと聞いたが
松平(慶民元宮内大臣)の子の今の宮司(松平永芳元靖国神社宮司)がどう考えたのか 易々と 松平は 平和に強い考があったと思うのに 親の心子知らずと思っている
だから 私あれ以来、参拝していない それが私の心だ。

与党寄りの政治家が、三木武夫元首相の「私人発言」から参拝できなくなったと言い張っていたことが否定された訳で、ある意味、三木武夫氏を中傷した責任も新たに発生したことになります。

逆に言えば戦争から起こった昭和天皇の反省と自戒というものが、以下に重要かということを考えさせてもくれ、政治家・政治評論家諸氏に改めて外交・政治のあるべき姿というものまでも提示しているような気がします。

なお付記しますが、合祀に踏み切った松平永芳氏の「すべて日本が悪いという東京裁判史観を否定しない限り、日本の精神復興はできない」という論者であったことも、実際には自分の史観を合祀に(結果的にかも知れませんが)押し付けた形であったとも判断できます。

また靖国神社で戦争に対する考え方で小生も問題と思っている「遊就館」ですが、戦後1961年に靖国会館の一部を宝物・遺品館に充てる形で再建、1986年に遊就館という形で再建、2002年本館改修と新館増築、という形を取っていることも、この松平永芳氏の考え方を踏襲しているということが出来るのではないかと考えます。

この「増長する考え方」というのも、戦前を思い起こすものがありますが、それをここで多く語ることは止めておきます。ただ、漫画家の小林某氏が、一見新鮮に見える「東京裁判再評価」という考え方に染まってしまうということは、彼が自ら率先して批判していた(そして論客として地位を得るきっかけとなった)「オウム」と実は同じロジックということに気付いていないのでしょう。

ある意味、天皇主権の方が平和主義になりそうな今の日本の状況が皮肉に思えてなりません。

(編注:戦前の「天皇主権」は実際には「立憲君主制」で実際には美濃部達吉氏の「天皇機関説」の通りであったと考えますので、上記の「天皇主権」は「戦前の天皇主権」を指すものではありません。

付記すれば「天皇機関説」が正しければ、天皇の絶対的な「表面上だけの」地位を揺るがし、権力の源をそぎ落とされると困る人達がいたから、美濃部氏は当時弾劾された、ということなのです。)

#NTV、CXは意図的にこの話題を取り扱わないんでしょうね。

2006/07/19

Permalink 21:34:05, カテゴリ: 政治・経済  

北朝鮮問題:「先制攻撃論」を見ても、与党にまかせてはいけない。

北朝鮮問題で、自民党を中心にミサイルなどの発射態勢に入った場合、相手国の基地などを攻撃するのは問題が無いとする「先制攻撃論」が出ています。

政治を考えると、このような場合「先制攻撃」を行った場合の後の対処を考えるのが極めて重要であることは、以前より述べている通りなのですが、どうも自民党議員の「国際政治学者」自身が全く考えていない等、噴飯物の政治論がまかり通っています。

容認したいという方は、先制攻撃をしない場合、数十万の国民の命が危機にさらされると言います。先制攻撃をすれば、相手が攻撃してこない「かも知れない」と言います。

そんな簡単なことでしょうか。

通常は他国を攻撃をしようとする場合、その後の対応を考えて行う訳です。その精緻の問題はありますが、恐らく北朝鮮が日本の先制攻撃を行う場合は、米国基地への攻撃となるでしょう。ある意味「逆の先制攻撃」を恐れてのこととも言えます。

また、そのような事になる場合、全面戦争を望むということにどう考えてもなるでしょう。いくら北朝鮮の軍部が独善的と言っても、国内の話で、国外の事についてそこまで独善的な論理から来る勝手な結果を期待できないでしょう。期待するとすれば、勝敗に関する結果のみ。

そうなれば、日本ないし米国が先制攻撃を行った時点で抑止力になると通常考えられるでしょうか。

加えて、他国が日本に攻撃を加える場合、日本に何を期待して攻め入るのでしょうか。資源を浪費する国であることから、生産・経済システムなくしてこの国の何を抑えましょうか。

逆にそれさえ抑えてしまえば、この国の命脈を絶つことは十分可能なのですから、逆に言えば、行われる事項は(具体的には書きませんが、私が使用しないようにしている)特定の主要「機関」に対するテロ行為でしょう。それ以外の理由が申し訳ないのですが、思いつかないのです。

「先制攻撃」を行うことによって「かの国」が「結末を予想」し、無差別的に生物兵器などを打ち込んで来る、またはそのような無差別テロを行う可能性が低い、と考えているのでしょうか。

どうやら先日のTVタックルを見る限り、その「国際政治学者」等自民党議員の出演者は一切考えていないようです。

また日本「軍」の攻撃能力があるかという問題について、出演していた軍事アナリスト氏が、「専守防衛の能力はあるが、攻撃能力は極めて低い」との見解を述べ、米国が行う必要があると言及しても、具体論はなく、「先制攻撃が必要」と言い張る。

この様は何を求めているんだろうと思わずにはおれません。すくなくとも、「先制攻撃後」の国民を考えていないことだけは明確に理解できました。正に「体制ありき」。ある意味においては「かの国」と論拠が同じなのです。

この党にこのまま「国外有事」状況にある政治を任せて良いのか、非常に疑問に思います。ある意味、小沢さんの「(実際には)北朝鮮のミサイルは使用できる(編注:正確には破壊できる)状況にない」との見解の方が、余程有事を正確に認識していると思うのですが。

2006/07/12

Permalink 21:48:00, カテゴリ: 政治・経済  

政府、北朝鮮問題より「イスラエル」。

皮肉なものだけど、国連安保理で北朝鮮のミサイル問題で各所で議論が活発になっている。なのに、「かの人」は「イスラエル訪問」だそうだ。北朝鮮との交渉は中国が当たり、その折衝に行くのはアメリカ。韓国と北朝鮮は定期協議。日本はじゃあ国連で何をしているのか。

またパレスチナとイスラエルは中東で日本の役割に期待というが、アメリカはここに出て行けないのはユダヤとアメリカとの金融上の繋がりがあるからで、日本はある意味アメリカの代弁者としてイスラエルを訪問しているのでは、とさえ思われる。アメリカの同盟国で唯一アラブにも好感を持たれている国ならでは。

ただ、これだけ身近な問題で、政治的に政府与党が利用した北朝鮮問題が緊迫しているのに、実務上の動きは全く日本を回避した方向で進んでおり、日本の代わりにアメリカが動いているようなもの。北朝鮮とイスラエルをバーターにしたのならともかく、実際には「ママが言うから動いている」ようにしか小生には見えない。

全く情けないことだと思う。
更にアメリカに任せることで、北朝鮮に対する決議について英仏が懐疑的になっていることも日本の一面外交の影響とも言える。

将来的に地盤沈下する国なので、そうしなければいけない、という考えなら、情けないことだ、と思う。でもそれ以上の考えがあるとは思えないのも頭が痛いところ。

どうなってしまうんだろう、という思いのしてしまうこの1週間。
来週はもっと失望する結果になっているような気がするのだけども。

2006/07/06

Permalink 00:17:21, カテゴリ: 政治・経済  

北朝鮮の「中で起こっていること」を考えてみる。

今日、ロシアは10発、日本・アメリカ・韓国は7発と述べているが、とにかくそれだけのミサイル類が日本海に放たれました。まあ、ネット上でもいろいろな見解がありますが、事実関係から自分が北朝鮮の立場で考えてみると…。

1)1998年のミサイルは日本沖の太平洋に放たれたが、今回は日本海のしかも極めてロシア寄り。ロシアは「公式に伝えられていなかった」と非公式には伝えられていたかのような報道。

ということは…
・日本を横切るルートで放って「安全に発射できる技術力」を誇示できる能力を失った。
・日本のEEZに近接して落とせなかったことも、上記を補強する材料たり得る。

2)1998年は、北朝鮮で金正日氏の影響力がどのようになるのか不明で権力争いの最中であった。しかも今回は「軍の事は知らない」と政府がコメント。
・政府は軍部をコントロールできていないのではないか?
・軍部はとにかく今の体制を維持したいので行動に及んだのではないか?
・事実上ある意味の無政府状態?

3)中国・韓国と北朝鮮の関係を考えれば…
・中国は交渉のカードを失うことになり、場合によっては「中国が北朝鮮を解放」してアジアでの権益を主張する可能性がある。その場合、米中間の摩擦は大きくなり、世界にとっては不利益であろう。
・韓国は他国による「解放」は望まないだろう。そうであれば自国にもその国の影響が出かねない。
・北朝鮮としては外交的には中国との摩擦は望むところではない筈で、ここでも軍部独走の様相。あえて言えば軍部がロシアと結託しようとしている可能性がある。

この仮説が正しいとすれば…北朝鮮を過度に制裁することは、最終手段に訴えさせることになる。どこかの国の「国体護持」である。どこかの国だけが北朝鮮に攻め入ることはできない…ということは、この時点で「戦後処理」まで考えたプランを持っている必要がある。

そこで日本が外交的な地位を得るためには、アメリカのプランに全て依存しないこと。韓国・中国とのバーターを日本がアメリカに取り持つことで、日本が有る程度の確固たる地位を得ることができる…だろうが…

「この国」の「かの人」は no idea だろう。アメリカにおんぶにだっこ。だからこの国の立場は縮む一方。だからこそ「有事」にこの国の市場は「トリプル安」。当然だ。

最終的に厳しい制裁になるのは止むを得ないと思うが、「そこ」までを考えて動いていることを望む限り。

とにかく「あの国」を見ていると、「この国」のたった70年前と姿がダブるのだ。

軍事評論家が「自分の仕事を増やそう」と、軍事的脅威をまくし立てるのは、「あんたの気持ちは分かる」が、本当の脅威はそういうところにあるんじゃないだろうか、と思う。

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