投稿の詳細: タミフル雑感。

2007/03/22

Permalink 09:37:10, カテゴリ: Dr. and the medics  

タミフル雑感。

タミフルの異常行動について、10代への原則使用禁止の注意喚起などがあるけど、思うことは以下の通り。

・1,000万人を大きく超える患者に投与されていることを考えると、それでも比較的安全。

・そもそもインフルエンザに対して、抗インフルエンザ薬を投与すべきなのはリスクの高い乳幼児・高齢者なのに、全てに幅広く使わせていること自体が問題で、予防接種にしても同じ問題があることをほとんどの人が無視している。

・普通の抗生物質が動物には存在しない「細胞壁合成阻害」という動物には存在しない部位に作用するため比較的安全なのに、動物細胞上の酵素に働く薬剤を全身投与するリスクをあまりにも無視していた。「特効薬」ともてはやすのはいいが、何にでもリスクがある。生体は個々異なる。他製品であるが、吸入剤もある。それは部分投与なので比較的安全だが、恐らくフランスで製造されており、急な需要拡大には対応できない。

・同様にウイルスに作用する「バルトレックス」等の抗ヘルペスウイルス薬の安全性が高い事自体が奇跡的であり、日本商事(当時)が発売した「ユースビル」のように(のみあわせによる血中濃度上昇による死亡例)薬剤の作用によりあらゆるリスクが発生する可能性というのは常に意識すべき。それも「5~7日間のみの投薬」であるので問題が少ないことを記憶しておく必要あり。

・鳥インフルエンザに対する薬剤備蓄でも、タミフルにばかり注力していた厚生労働省の姿勢に疑問があがるかも知れないが、鳥インフルエンザに対しては問題が別(蔓延したときの死亡の可能性はきわめて高い)。

・インフルエンザウイルス自体、行動異常を起こす可能性があるかどうか検証されているか不明。実際にタミフルが発現させているのであれば、偽薬を投与した同数の被験者で何例の事故が発生したか検証する必要がある。インフルエンザ自体、インフルエンザ脳症に繋がることがあり、高熱などによるせん妄などが発生しないとは言い切れない。

端的に言えば、経口と吸入で20:1~40:1というシェアにしたこと自体が問題を大きくしたとも言える。服用が簡単な方に逃げたがる(喘息でも同じ)患者の需要という背景があることを無視できない。

続き>3/27 タミフル雑感(2)

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コメント: Teru [訪問者] メール
タミフルはウイルスの増殖過程を妨害する薬である以上、
ウイルスが体内で急増していく時期である、劇的な発症直後(48時間以内とされる)の内に投与しないとリスクに見合う効果が見込めないとされます。

しかし、どうも、熱が1週間下がらないからといった症状でタミフルを投薬された事案を見かけます。
確かに、2日程度は様子見で過ぎてもおかしくないのですが、医師側も、どの程度薬の効能の限界を理解し、時にはもう効果が見込めませんよと説明する手間をかけて、扱っているのか、急かす患者側との関係上、免罪符的な処方もあるのではとも思えます。

--------------
from wolfy on 2007/3/24 21:28

>Teruさん

なぜ、人間はいつも自分たちが罪深い生き物で、その罪から逃れる為の「免罪符」が存在しないこと、更には「ある」と言えば、それは詐欺か反作用がある、ということを無視してしまうのか、と思います。

社会にリスクがないと思いこまされ、その一部が明らかになれば違う「免罪符」を提供しようする者たちが存在しますが、それが何を示すのか、そのリスクを我々に彼らが提供してくれるのか、ということを感じずにはおれません。

企業活動にせよ、政治活動にせよ、宗教活動にせよ、個人活動にせよ、です。
永続的リンク 2007/03/22 @ 10:53

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